
レチノールの効果とは?
ビタミンAの一種
今回はトレチノインとレチノールの違いについて解説していこうと思います。
トレチノインとかレチノールは今結構人気ですし、いろんな化粧品にも配合されていますので、使ってる人多いんじゃないかなと思います。
ただどう違うのかあんまりわからないっていう人もいるかなと思いましたので、今回はその違いと、使い方について解説していきたいと思います。
まずどちらも、ビタミンAの1種なんです。
他にもいろんなものがあって、トレチノインとレチノールっていうのがすごく有名かなと思うんですが、他にも様々な化合物が含まれています。
このレチノイドにはいろんな作用があります。
大きく分けて5種類あります。
1種類目に表皮を厚くする作用があります。だんだん年齢とともに表皮って薄くなっていくんですが、それを厚くしてくれます。
そして、二つ目に真皮のエラスチンとかコラーゲンの合成を助けてくれるっていう作用があります。
ですので、ハリ感とかあと弾力がアップしたり、小じわを改善させるようなアンチエイジング効果もあります。

三つ目に、ヒアルロン酸の合成を助けてくれるという作用があります。これも潤いのアップだったりとかハリ感のアップに繋がっていきます。
そして四つ目に、自分のターンオーバーを亢進してくれる作用があります。皮膚の生まれ変わりを早くするっていうようなイメージです。
なので、皮膚のターンオーバーが亢進することで、シミの元になるメラニンっていうのが排泄されていきますので、シミを薄くしてくれる効果だったりとか、角層も剥がれていくので、角栓っていうと毛穴の詰まりみたいなもの、ニキビの元になる角栓というものも排泄されていきますので、ニキビを改善してくれる効果もあります。
最後五つ目には皮脂の分泌を抑制してくれる効果があります。
皮脂の分泌っていうのはニキビの原因の一つになってきますので、ニキビを改善してくれるっていうな効果があります。
なので全体として、アンチエイジングにすごくいい成分ですし、あとニキビ治療なんかにも使える成分かなと思います。この中でも有名なトレチノインとレチノールですね、どう違うのかっていうとですね、簡単に言うと、トレチノインっていうのはレチノールの誘導体なんですね。
どういうことかっていうと、トレチノインっていうのは生理活性の主役というか、体内でトレチノインはトレチノインのまま作用できるんですね。なのですごく作用が強くなってきます。レチノールは体の中に入ってトレチノインというものに変換されて初めて効果を発揮するんですね。
それ自体に変換されるまでは大体2ステップぐらいあるんですけど、全てのレチノールがトレチノインになれるっていうわけではないですし、そういうことを考えても、別の方がトレチノインよりも作用が弱くなっているっていうような違いがあります。
次にですね、トレチノインとレチノール効果の強さはどのぐらいの強さの違いがあるのかについてお話したいと思います。大体、レチノールの生理活性の強さっていうのは、トレチノインの50分の1ぐらいって言われています。
ただ、肌への作用で考えると、レチノールはトレチノインの10分の1から20分の1ぐらいの強さっていうふうに言われています。つまり、トレチノインっていうのはすごく作用が強いので、化粧品とか医薬部外品に配合するっていうことは認められていなくって、医薬品として自費にはなるんですけれど、クリニックとか病院で処方されて使うものになります。レチノールは少し作用がマイルドになっているので、化粧品とか医薬部外品に配合することが認められています。
市販で有名なものとしては資生堂です。資生堂は2017年にしわを改善するっていう、効能効果の承認を厚生労働省から得ているので、エリクシールなんかの資生堂の製品が皆さんに馴染みがあるんじゃないかなと思います。
ただし濃度が高くなればなるほど副作用も出やすいですので、初めは低い濃度のものを数日の1回の頻度で少量から使うのがいいんじゃないかなと思います。慣れてきたら少し濃度を上げるとか使用頻度を増やすっていうようにしていくのがいいと思います。
濃度が低くてもしっかりとアンチエイジング効果がありますので、無理にあげなくても大丈夫です。一方でレチノールは大体トレチノインの10分の1ぐらいの作用がありますよって言ったんですけど、それを考えると、目安としては、トレチノインの10倍の濃度って考えると、5%から2%ぐらいまでかなと思います。
最後にトレチノインとレチノールの安定性についても少しお話しておこうと思います。
すごく安定性が低く、空気や光に触れると作用が弱くなってしまうことがあります。

ですので、製品にもよりますけど、大体1日1回夜だけ使用すると考えておいたらいいかなと思います。
あと、使用期限も決まっているものも多くいのでお使いになる際は必ずチェックしてください。
市販のレチノール配合の化粧品とか医薬部外品っていうのは、そういう安定性をなるべく保てるようにすごく工夫されているます。特に資生堂っていうのは、レチノールを安定化させる技術というのもすごくしっかりしていますし、何か容器も空気に触れないような、すごく工夫してるいます。
しっかりと効果を出しながらも、刺激感なんかの副作用がなるべく少なくなるように研究された製品ですので、まずは市販のものから使ってみたいなっていう方には資生堂の製品お勧めです。
