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幹細胞とiPS細胞の違いについて

iPS細胞が作る未来

 

今日は幹細胞とiPS細胞の違いについてお話します。

幹細胞は、生物の体内に存在する細胞であり、歯髄や骨髄などに存在します。一方、iPS細胞は、山中先生によって研究されたもので、個人の体から採取された細胞に特殊な遺伝子操作を施すことにより、多能性を持ち、どんな細胞にでもなる能力を持つ細胞を作ります。

iPS細胞は、例えば心臓の筋肉など、損傷した組織を修復するために利用されます。具体的には、損傷した組織から細胞を採取し、それをiPS細胞に変換し、増殖させてシート状にします。

その後、増殖したiPS細胞を損傷した部位に移植することで、損傷した組織を自己の遺伝子を利用して再生することが可能です。

 

 

iPS細胞は、他人から臓器を移植するのではなく、自身の細胞を使って移植可能な臓器を作り出すという特徴があります。網膜や心筋などの研究も進んでおり、実用化の段階に入ってきています。

 

健康増進を担う幹細胞

一方、幹細胞は、まだ損傷した細胞を修復する目的での利用は進んでいません。

幹細胞は、さまざまなサイトカインやエクソソームなどを分泌し、周囲の細胞に指示や影響を与えることで、周囲の細胞の健康を促進します。

一方、iPS細胞は自身でオーダーメイドの移植組織を作り出すことに特化しています。幹細胞は健康増進のための物質を豊富に分泌してくれるため、その働きもさまざまな研究が行われています。

特に乳歯の歯髄から得られる幹細胞の培養上清液には、エクソソームやサイトカインが豊富に含まれており、他の幹細胞には見られない未知の物質も存在します。

これらは非常に強力な作用を持っているものもあります。最近の臨床研究では、乳歯の幹細胞の培養上清液ががんを抑制し、成長を阻害する効果も見つかっています。

 

 

幹細胞とiPS細胞の間には大きな違いがありますので、健康増進の分野ではさまざまな種類の幹細胞が使用されると予想されます。

現時点では、iPS細胞と他の幹細胞は異なる用途を持っています。

この幹細胞の中で、乳歯の種類の幹細胞培養上清液は人類を救うというふうに考えています。