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日焼け後の正しいアフターケア&NGケア

日焼けは火傷と同じ

 今回は、日焼けをしてしまった後のアフターケアについてお話しようと思います。

日焼けは予防することが大切ですが、誰でもうっかり日焼けしてしまうことがあります。

そこで、今回は日焼け後の適切な対処方法についてお話しします。

まず、日焼けとは何かについて説明します。日焼けという言葉には、皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後皮膚が黒くなる「サンタン」という状態が含まれます。

サンバーンは紫外線による皮膚の火傷です。サンタンは、サンバーンの結果として起こるメラニンの増加や沈着です。サンバーンは主に紫外線の中でもUVBが原因となります。

 

 

UVBは細胞のDNAに吸収されると、細胞に傷をつける現象が起こります。細胞のDNAに傷がつくと、DNAを複製することができなくなります。しかし、私たちの細胞には元々、DNAの傷を取り除いたり修復する機能が備わっています。

この修復機能が働かず、または細胞膜の障害が細胞内に伝わることで、炎症を引き起こす因子が増えます。その結果、日焼けして次の日になると、皮膚が赤くなる「サンバーン」が起こります。

サンタンも炎症反応の結果ですが、炎症が起こるとメラノサイトが大量のメラニンを生成するようになります。その結果、メラニンの色素沈着や増加が起こります。

メラニンは紫外線を非常によく吸収する性質を持っており、サンタンは次回紫外線にさらされた際に皮膚を防御するための防御機構となります。これが日焼けの一連の反応ですが、紫外線を浴びても皆が同じような皮膚の変化をするわけではありません。

例えば、白人の方は元々メラニン色素が少ないため、紫外線に当たると皮膚が赤くなるだけで黒くなりません。一方、黒人の方はメラニン色素を非常に多く持っているため、日焼けしない人が多いです。

 

 

その中間に位置する私たち黄色人種はどうかというと、紫外線に当たると一般的には皮膚が赤くなり、その後に黒くなるという反応を示します。こうした紫外線への皮膚の反応の違いにより、フォトスキンタイプと呼ばれる1から6までのカテゴリに分けられます。

一般的に、日本人はフォトスキンタイプ2から4に分類されることが多いです。では、日焼けをしてしまった場合にはどうすれば良いでしょうか。日焼けは紫外線による皮膚の火傷とも言えるため、火傷に基づいた処置が適切です。

まず、最初に行うべきことは、おそらく皆さんが最初に考えるでしょうが、冷やすことです。紫外線を浴びた後、日焼けをした場合には、まず冷却することが非常に重要です。保冷剤を布で包んで冷やしたり、ビニール袋に氷を入れて当てるなど、冷やす方法を増やすと良いでしょう。

 

 

もし冷やしても赤みや痛みが収まらない場合は、すぐに皮膚科を受診することをおすすめします。

次に重要なのは保湿です。日焼けをすると、皮膚の角層から水分が失われ、非常に乾燥しやすくなります。

したがって、赤みや火照りがある程度落ち着いたら、化粧水、乳液、クリームなどを使用して保湿を行うことが重要です。ただし、日焼け後の皮膚は刺激に非常に敏感になっているため、敏感肌向けの化粧品を使用することをおすすめします。

 

次に、ステロイド剤を外用する方法が取られることがあります。日焼けは皮膚の火傷ですが、その重症度には1度から3度まで分類されます。

軽度の日焼けで、赤くなりヒリヒリする程度の場合は、火傷の重症度で言えば1度に分類されます。その場合、自己処理で冷却し、その後保湿を行うだけで対応可能な場合もあります。

ただし、水ぶくれができる場合は、火傷の重症度で言えば2度以上に分類されます。このような場合、炎症を抑えるためにステロイド剤を外用する方法が取られることがあります。

 

 

ただし、自己判断でステロイド剤を使用してしまうと、意外と日焼け後の皮膚が悪化する可能性もあるため、使用する場合は皮膚科を受診し、適切な指導を受けてから処方してもらうことをおすすめします。

ここで、よく行われがちなNGなアフターケアについてもお話ししましょう。まず、美容成分が含まれたシートマスクを使用することです。日焼け後の肌にこれを使う人が多いかもしれませんが、日焼け後の皮膚は非常に刺激に敏感になっているため、これまで問題なかった成分でも刺激になる可能性があるため、日焼け直後はシートマスクの使用を控える方が良いと思います。

同じ理由で、パッティングやマッサージも刺激になるため、控えることが良いでしょう。また、日焼け直後に美白成分を含んだ化粧品を使うこともNGです。ビタミンCやハイドロキノンなどの美白成分は刺激になる可能性があります。

したがって、日焼けが落ち着いてから使うことがおすすめです。赤みやほてりなどの炎症反応がある程度収まった後に、美白化粧品を使用することが適切です。ビタミンCやプロネクサム酸など、自分に合った成分を選んで使用してください。

 

最後になりますが、やはり日焼けの予防が最も重要です。日焼け止めを毎日しっかりと塗ることが大切ですが、それに加えて長袖を着たり、帽子をかぶったり、日傘を使用して遮光することも忘れずに行ってください。

また、日焼けする可能性がある日には、その日の朝にビタミンCを摂取したり、塗布したりすることもおすすめです。さらに、飲む日焼け止めも活用できます。どの日焼け止めを使用する場合でも、塗る日焼け止めと併用することが良いでしょう。

飲む日焼け止めは、SPFに換算するとおおよそ1.5から2程度の効果があります。これだけで完全に日焼けを防ぐことはできませんが、炎症反応を抑えたり、抗酸化作用があると言われているため、塗る日焼け止めと併用することで、紫外線に当たった後の皮膚の回復を助けるアイテムとして利用できるでしょう。

今回は日焼け後のアフターケアについてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか?