
老化による上瞼の凹みは改善できるのか?
眼科脂肪の調整は難しい
今日は、上まぶたのくぼみを治す方法についてお話しします。
まぶたのくぼみは、フケ顔と呼ばれる悩みの一つで、カウンセリングでも頻繁に相談を受けます。まず、まぶたの構造について説明します。
まず、まぶたには皮膚があり、その後ろには眼輪筋という筋肉があります。さらに、その奥には脂肪の層であるルーフが存在します。
ルーフとは、まぶたの奥に厚く存在する脂肪層であり、角膜の奥に位置しています。その周囲には眼窩脂肪と呼ばれる脂肪があり、まるで座布団のように眼球を取り囲んでいます。
まぶたのくぼみが生じると、眼窩脂肪が寄せられ、それ以外の組織が徐々に下に沈んでしまうことがあります。眼窩脂肪は眼球全体を上下につなげる役割を持っています。

例えば、下まぶたを押すと上まぶたが動くことがあります。皆さんもぜひ試してみてください。
ですから、眼科脂肪の調整は難しいです。理想的には、眼窩脂肪を増やしてルーフを分厚くすることでくぼんだ部分を改善するのですが、角膜の後ろの眼窩脂肪に直接物を注入すると、脂肪やヒアルロン酸、フィラーなどでも構いませんが、出血が起こる可能性があり、眼圧が上がって失明する可能性もあります。
ですから、リスクがあるため、例えば角膜の前のルーフに、ベビーコラーゲンと脂肪幹細胞の培養上清など、脂肪を増やす作用の強い液を混ぜて注入する方法があります。
ベビーコラーゲンは効果が早く現れますが、柔らかくてでこぼこになりにくい性質です。他の方法では、多くの場合でこぼこになることがありますので、難しいのです。
ですから、ベビーコラーゲンも減ってしまいますが、脂肪幹細胞を注入する場合、脂肪の流布が増え、厚みが増して改善されることがあります。
実際に当院で行う場合、通常2回から3回ほど、1ヶ月おきに施術を行うことで、多くの方が良い結果を得られて喜んでいただけます。ただし、難しい場所には変わりがありません。
上瞼の解決には下瞼が大切
上瞼だけの問題を解決したことはありますが、実際には目の周り全体が老化の影響を受けています。そのため、腫れぼったい目の方も多く見られます。
一部の方は脂肪減量手術を受けることもありますが、私は取るという方法ではなく、補う方が難しくなると考えています。
具体的には、上下のまぶたの老化があり、下まぶたがたるんでいる一方、上まぶたはくぼんでいる方には、眼瞼リフトという手術があります。
この手術では、下瞼を直接リフトアップさせると同時に、角膜と脂肪を調整し、奥に脂肪を戻すことで、実際には下まぶたは引き締まり上がります。

この手術によって大幅に若返ることができ、しっかりとこの部分を改善することで、上瞼も改善されます。眼瞼の周りと顔面が一気に若返るため、眼瞼リフト手術はおすすめです。
若返りの手術の中でも一番おすすめであり、結果にもご満足いただける手術です。
したがって、実際には眼瞼全体の老化に対して意外かもしれませんが、上まぶたを改善するためには、下まぶたの手術が良い方法です。