
肌に関するQ&A 前編
Q1
今回は前編、後編に分けて質問に答えていきたいと思います。

まず一つ目、「死んでしまった角質に水分を与えるメリットは何でしょうか?」
端的に答えると、綺麗に見せるということです。意味としては二つがあります。
生物学的が意味があるかというとこれはないです。死んでしまってるため、そこに与えて、何か生物学的な意味があるかというと、ないです。
ただ美容的な観点から言うのであればすごく意味があります。例えば髪の毛を考えてみてください。保湿トリートメントをしなくてパッサパサの髪の毛日焼けをしてパッサパサの髪の毛、枝毛がいっぱいある髪の毛、これって生物学的には意味は大してないです。
ただし、見た目の美しさみたいな人間だけが持つ観点からいうと意味はあります。

角質も同じと考えてください。角質も生物学的な意味はそれほど多いとは思わないんですけど、美容的な観点からいうのであれば、死んでいる角質に水分を補給する、トリートメントするというのは美容的に意味はあると思います。
その証拠に、生物学的な意味がないので、世の中の男性はその死んでいる角質をケアなんてしてない傾向にあります。
Q2
二つ目。「手の再生医療はありますか? 肌再生医療の扉を開くのは何歳まで効果がありますか」
逆に言うと手の美容法としてこの肌の再生医療しかないかなというふうに思ってます。
唯一無二の手の美容法かなと考えています。何歳まで効果がありますかということなんですけども私の専門はやっぱり美容ではなくて、熱傷やけどの治療なんです。
やけどで失われてしまった皮膚を再生させるということで、そういう観点からすると80歳になると、培養皮膚のような治療ができないかというとそんなことはないです。
高齢の人、いろんな疾病を持っている人に対してもバイオ皮膚の治療やってましたので、男性になっても培養皮膚治療、肌の再生医療は可能になります。
やっぱり80歳ぐらいになってくると、高齢の人でも効果は出てきます。ただし87歳の人の細胞っていうのは、やけどの治療であっても、病院の中にあっても、培養しづらいんです。

数が増えていかないですから、増えた細胞が皮膚を修復するつまりコラーゲンとかエラスチンというそういうようなタンパク質を作り出すのはやっぱり劣ってきますので、再生能力、それからバイオ皮膚での治療成績というのは悪くなるというのも事実なんです。
ただし、できるかできないかということで言えば87歳でもできます。ただ若干の工夫が必要になります。熱傷治療であろうと肌の再生医療であろうと若干の工夫が要るんですけれども、 できるかできないかと言えばできますし、効果も出てきますということになります。
